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Google Native Client : ウィキペディア日本語版
Google Native Client[ねいてぃぶくらいあんと]

Google Native Client(ネイティブクライアント、塩化ナトリウムを意識してNaClと略される)は、ネイティブコードを安全に、しかし効率的に実行することを目標とした、サンドボックスを中心としたフレームワークである。ソフトウェアベースのフォールト(ソフトウェア割り込み)分離〔Efficient software-based fault isolation , Robert Wahbe, Steven Lucco, Thomas E. Anderson, Susan L. Graham, 1993〕などのテクニックを使用している。当初はその名の通りネイティブコード版のみであったが、その後の情勢などにより、現在はプロセッサアーキテクチャ非依存の Portable Native Client (PNaCl) もあり、それについても述べる。
==概要==
NaCl, PNaCl とも x86ARM に対応したものが公開されている。ウェブブラウザ上のウェブアプリケーションをネイティブアプリケーションに近い速度〔Native Client: A Technology for Running Native Code on the Web 〕で実行することなどを主な目標とした、安全にネイティブコードを実行できるシステムである。PC 版及びChrome OS版Google Chrome 14 からはChromeウェブストア で配布されているアプリケーションを実行する場合に限りデフォルトで有効になっており、それ以外の場合は chrome://flags/ で有効にする必要がある〔〔How to Test-Run Web Applications 〕。Google Chrome 29 から PNaCl が導入され、Google Chrome 31 (デスクトップ版のみ)からは、PNaCl がデフォルトで有効になっており、NaCl とは異なり Adobe Flash のように Chrome ウェブストア以外の一般のウェブページ内に埋め込みでも使用可能〔Chrome 31 Beta: Android Application Shortcuts, requestAutocomplete(), and PNaCl 〕。
NaCl の ARM への実装は、2010年3月にリリースされた。x86-64 もサポートされている。しかし、NaCl は CPU 依存であり、それぞれホストの命令セットへコンパイルされたバイナリしか使用できない。Portable Native Client (PNaCl) では、LLVM中間言語コードを採用することでこの問題を解決しており、CPU 非依存でアプリケーションを動作させられる〔PNaCl: Portable Native Client Executables 〕。PNaCl 向けに書かれたアプリケーションを Emscripten を使い、汎用の JavaScript として動作させるための、pepper.js も Google は開発している。
標準Cライブラリとして Newlib を使用しているが、NaCl はポートされた GNU Cライブラリ (glibc) も使用可能である〔NativeClient: Plash Wiki 〕。今のところ、PNaCl は glibc は未対応。標準CライブラリではPOSIXスレッドも使用可能であるが〔、プロセスはサポートしていない。
Google Chrome 14 (release 0.5) から、Native Client は安定版の ABI を持っていて、将来のバージョンでの上位互換性を保証している〔Official NaCl Release Notes 〕。同様に、PNaCl の方は Google Chrome 31 以降、上位互換性を保証している〔Stability of the PNaCl bitcode ABI 〕。
NaCl, PNaCl は Google によってオープンソースプロジェクト(BSDスタイルのライセンス)として開発が進められている〔Google Native Client on Google Code 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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